中国青少年剣士、岡山で交流合宿 ~上海剣道十年館と美作市での国際交流~

上海美作剣道交流

 2025年夏、中国・上海および杭州から訪れた青少年剣士16人と指導者5人が、「上海-岡山日中青少年交流
活動」・「岡山剣道合宿」に参加した。剣豪・宮本武蔵の生誕とされる美作市大原地域を訪れ、日本の小中学生剣士たちと熱い稽古を通じて交流を深めた。

目次

国際交流としての剣道合宿

 今回の合宿は上海剣道十年館の主催で、認定NPO法人岡山市日中友好協会が受け入れを準備した。会場は美作市今岡にある「武蔵武道館」で、養徳館道場(勝央町)、有隣館道場(真庭市)に所属する小中学生約30人と合同稽古が行われた。

上海美作剣道交流

武蔵顕彰大会を見学、本格稽古へ

 18日には武蔵顕彰高校剣道大会を見学し、翌日から本格的な稽古がスタート。養徳館の竹内司教士八段(第22回全日本剣道八段優勝大会準優勝、同大会3位2回、全日本都道府県対抗大会優勝)の指導のもと、刃引きの刀を用いて「力に頼らない基本の形」を学んだ。その後、竹刀を持ち替えて「メン!」と声を出しながら素振りを繰り返し、日本の剣士と汗を流した。 

 稽古には、岡山県立西大寺高等学校剣道部師範を務める原直史教士八段(全日本教職員剣道大会個人・団体優勝)も参加された。全国大会優勝経験を持つ多くの門弟を育ててきた経験を活かし、熱意ある指導が行われた。

上海美作剣道交流

青少年の声

参加した劉羽桐さん(16歳)は、

「実際に刀を握って基本の大切さを実感できた。攻めの姿勢や好機の捉え方を身につけたい」

と語った。
また、勝央中学3年の皆木大和さん(14歳)は、

「交流の機会は貴重。積極的に声をかけて仲良くなりたい」

と話し、交流の喜びを表した。

上海美作剣道

今後の展望

 稽古の最後には竹内先生が「気宝」と揮毫。
「言葉は通じなくても、真剣な気や笑顔の気を互いに感じ合うことができる。その『気』こそが人生最大の財宝である」とのメッセージが伝えられた。

上海美作剣道

 

 今回の活動は、旅行会社(株)アジア・コミュニケーションズによる送迎、宿泊、観光、中国語通訳随行など多くのサポートによって実現した。合宿を通じて、剣道十年館と岡山は長期的な協力関係を築き、今後も剣道の普及と国際交流の推進に取り組んでいく意向を確認した。

上海美作交流

※この記事は、山陽新聞及び上海剣道十年館の記事、写真を参考・引用して作成しています。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

コメント

コメントする

目次